IJMap for SketchUp ヘルプ
目次
IJMap for Sketchup
IJMapでは大きく次の5つの機能が利用できます。
- 連続線結合
- 標高値設定
- 円弧間隔補正
- 基準点配置
- 道路設計
※ マニュアルはこちら(IJMap_Manual.pdf)からどうぞ。
[ 1 ] 連続線結合
コマンドの概要
IJCAD 内で、まだ連続線として認識できていない2次元の(図形要素に分かれた)等高線を自動的に結合して連続したポリラインにします。
★NEW★結合の対象図形のサイズと不要な図形として除去したい図形のサイズを設定できます。
操作の説明
- コマンドを起動し、以下のようにコマンドラインの指示に従って順番に図形サイズの入力を進めます。
①[結合させる許容範囲を指定]:<初期値>(数値入力)Enter
②[自動削除する図形のサイズを指定]:<初期値>(数値入力)Enter - 結合後に作成されたポリラインの個数がコマンドラインに表示されます。
例) >〇〇 個の微小線分が除去されました。
>〇〇 個のポリラインが結合されました。
補足説明
連続性は線分、円弧、ポリライン要素を対象として画層ごとに確認され、閉図形、分岐、端点間の距離等の理由により自動認識できない場合もあります。
[ 2 ] 標高値設定
コマンドの概要
連続線結合されている2次元の等高線群に対して、簡単な指示で高度(高さ)を一括設定し、3次元ワイヤフレーム化する機能です。
操作の説明
- コマンドを起動し、以下のようにコマンドラインの指示に従って順番に図形選択や高度(高さや間隔)のキー入力を進めます。
①[標高値を設定する開始点を指定してください]:(最初の等高線がかぶるように)開始点を指定する。
②[標高値を設定する終了点を指定してください]:(最後の等高線がかぶるように)終了点を指定する。
③[高度の初期値を指示]:①で選択した最初の等高線の高度をキー入力する。
④[高度の増分値を指示]:等高線の1間隔の高度差をキー入力する。
⑤[更新単位を指示<1>]:等高線を間引きして3次元化したい時に「1」以外を指定する。等高線を間引きして3次元化したい場合に「1」以外の値を入力する。(「指定した数」番目の等高線に高度が付与されない。)
[ 3 ] 円弧間隔補正
コマンドの概要
CADソフトによっては、円弧データの取込みの際に独自の要素形式に近似或いは変更するシステムがあります。
本機能はその場合にも円弧の精度を[ふくらみの許容率(%)]として適切に保持した状態でデータ移行を可能とするため、IJCADからのデータ書出しの前処理として円弧データを分割補正する機能です。
操作の説明
- コマンドを起動すると、コマンドラインに[膨らみの許容率(%)を指示<5>] と表示され、希望の補正精度をキー入力します。
(デフォルトは5%と設定されており、入力可能な最大精度は0.2(%)であり、値が大きくなるほど分割が粗くなります。) - コマンドを選択すると現在開いている図面全体(画層表示ONで、画層ロック無しの図形全体)から自動的に円や円弧を摘出し、補正値に応じた図形分割処理を実行します。
補足説明
ふくらみの許容率(%)とは、分割した円弧長に対してその円弧の弦の中点から円弧の中点までのふくらみ長さを対比した値です。
[ 4 ] 基準点配置
コマンドの概要
完成した地形図を他の地形道路、建物などと合成する際に次要となる基準点を配置する機能です。
操作の説明
- コマンドを起動し、[基準点を配置する位置を指定]するとダイアログが開きます。
- ダイアログの「基準点名称」に必要な情報を入力し、[OK]ボタンで確定すると、入力情報が引出線注記として表示されます。
ダイアログの説明
ダイアログの各機能を紹介します。
- 基準点名称
基準点の引出線注記に表示したい内容を入力する - 末尾に座標値を表示する
基準点の座標値(X,Y)の自動入力が必要な時に選択する。
(座標値の小数点以下の桁数を設定可能) - 文字列を分解する
引出線注記に表示された文字の図形への分解が必要な時に選択する。
(データ書出しの対象システムが文字コードを認識しない時に便利)
[ 5 ] 道路設計
コマンドの概要
全ての道路設計の機能は、リボンメニューのMap道路を起動して表示されるダイアログから機能を選択して作業します。
操作の説明
- リボンメニューの道路設計ボタンを起動すると、次のような道路設計ダイアログが表示されます。但し、既に図形が登録された図面を開いている必要があります。
- 道路設計の機能は大きく3つに分かれています。いずれもこのダイアログのボタンから起動し、「平面設計」「縦断設計」「図面出力」を実行します。
補足説明
- 開いた図面で初めて道路設計を実施する場合には、道路設計コマンドの起動後に、次のようなダイアログが表示されますので、必要な操作を実行します。
- 「道路設計を行いますか?」ダイアログに対して、「はい」を選択
- 「初期高さの入力」ダイアログに対して、設計する道路の始点終点の概略高さを入力。
- 道路データの新規ファイルの作成を「はい」で承認。
[ 5 -1 ] 平面設計
コマンドの概要
IP指示による道路の平面設計を支援します。同じ図面内に99種類までの道路平面図の設計が可能です。作成された道路データは図面と同じフォルダに別ファイルとして道路番号毎に保存され、CAD図面内では道路番号毎に画層管理されます。
操作の説明
- 道路設計ダイアログで道路番号を入力して平面設計ボタンを起動すると平面設計ダイアログを表示します。平面設計ダイアログに必要な道路データやIP点の位置を入力して設計データを完成させます。
ダイアログの説明
- 道路属性
ダイアログの上欄に、道路の測点間隔、排水勾配、幅員、などの設計データを入力します - IP道路の設定値
既に道路が設計されている場合には、その道路番号の設計データが表形式で表示されます。これから設計開始する場合には、次の❸でIP点を地図に入力して設計開始します - IP点の編集
「IP点を画面ピックで作成」などのボタンで図面内に道路を設計します - 計算開始
全ての道路データの入力が終了したら「計算開始」ボタンで道路の中心線、縁線などを自動計算します。計算結果は次の様に表示され、道路番号の画層に道路図形が作図された状態です。
[ 5 -2 ] 縦断設計
コマンドの概要
道路の平面設計が終了したら、縦断設計を開始できます。道路ダイアログの「縦断設計」ボタンを選択し、表示された縦断設計ダイアログに必要なデータを入力して縦断設計します。最後に自動計算させると、先の平面設計の条件を加味して3次元ワイヤフレームの道路図形を作成します。
操作の説明
- 道路設計ダイアログで縦断設計を起動するとダイアログを起動します。
- 縦断設計ダイアログに必要な点標高やVCL(縦断曲線長)など入力して設計データを完成させます。
ダイアログの説明
- 表示設定
ダイアログの上の欄には、旗揚げ文字のサイズや縦軸の調整(初期高さ)を設定できます - 縦断図の表示
道路の縦断図が赤線で表示され、各点の標高を旗揚げできます。平面設計で道路にカーブのある部分やVCLを指定した部分も表示されます - 縦断点の編集
道路の縦断図に標高を設定するために、点を追加、移動、削除などが可能です。また、その点の点情報を確認したり、VCLの入力や旗揚げ表示の調整も可能です。標高の設定が終わったら「計算開始」ボタンで自動計算が開始し、平面設計を加味して道路の3次元ワイヤフレーム図形を作成します
補足説明
縦断設計ダイアログの縦軸の表示範囲を変更する場合には、ダイアログ❶部分の「初期高さ」ボタンで初期高さダイアログの中で入力変更します。
[ 5 -3 ] 図面出力
コマンドの概要
平面設計と縦断設計の計算が終了したら、「図面出力」機能が使用できます。 ここでは設計された道路の縦断図と平面図をDXF形式で書出しします。その際、各図面の色などの表示属性を一部指定することもできます。
操作の説明
- 道路設計ダイアログで図面出力を起動すると図面出力ダイアログが表示されます。
- 図面出力ダイアログで図面の出力先や表示属性を設定してファイルを書出します。
ダイアログの説明
- 図面出力先フォルダ
書出すDXF形式図面の保存フォルダを設定します。※その下の欄の用紙サイズについては設定の必要がありません - 縦断図の属性
「縦断図の作図指示」欄では、縦断図の色などの表示属性を設定したら、「作図開始」ボタンを選択して図面を書出します。プレビューや図面貼り付けの機能は一旦書出しを終えた後に起動できます - 縦断図の作図開始
「作図開始」ボタンで、❶で設定した保存フォルダにDXF形式の縦断図面が保存されます 。 - 平面図の属性
「平面図の作図指示」欄では、平面図の色などの表示属性を設定したら、「作図開始」ボタンを選択して図面を書出します。プレビューや図面貼り付けの機能は一旦書出しを終えた後に起動できます - 平面図の作図開始
「作図開始」ボタンで、❶で設定した保存フォルダにDXF形式の平面図面が保存されます。